ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は40~60トン。7月16日の価格はキロあたり39.99~40.12バーツ、RSS3号タイ主要港8月積価格は148.0~150.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月30日現在13,238トン(前旬比8トン減)。
6月下旬の入出庫は入庫512トン、出庫520トン。

◆展開予想

 東京ゴムは横ばい、国内外共に新規材料に欠け材料待ち、株式や原油等の他商品に追随する値動きに終始し押し目では買われ、戻りでは売られるという典型的なレンジ相場、売り買い双方ともに板上では注文が見られるが商いは弾んでいない。上海ゴムも同様であり、週間での値幅が325元とわずかな値動きであった。株式は週間ではおおむね上昇の一方、ドル円は小動き107円を挟んでの動き、その他商品も材料待ちの展開か。

 7月17日正午過ぎ現在RSS先限は156.1円前後、TSR先限は131.0円前後の取引。週の高値はRSS157.3円/TSR131.0円、週の安値はRSS154.6円/TSR131.0円。

 現物市場も大きな変化なく161円程度、USSは取引数量が少なくじり高で値を切り上げている一方、RSSは以前よりも成約が増加し小幅に下落と商品間でまちまちの動きとなっている。東京市場は期近限月が強含みの展開で当先の順鞘幅は10円を切ってきており、期近限月の“割安感”を背景に買いたい向きがいるようだ。加えて先限限月に関しても他市場対比では“割安圏”にある為、押し目は買われる地合い、上海、産地価格の値崩れがなければその傾向は続くだろう。現状は材料待ちのレンジ相場であり、先限は150.0~165.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp