今週の原油相場はWTIベースで35~40ドルのレンジでのもみ合いとなりそうか。先週は株式相場の下落やドライブシーズンの終了で石油需要の減少が懸念されたことなどが重しとなり急落し、数か月続いた40ドル前後でのもみ合いは安値をブレイクする格好で下離れした。引き続きコロナや石油需要減少への懸念、原油在庫が増加に転じたことなどは重しとなりそうだが、大統領選を11月に控えたトランプ政権が株安を放置 することは考えにくく、株価の高値誘導が予想されることや、中国が米国産原油の輸入を増やしていることは強材料であり、下値もある程度支えられやすそうだ。ただし、来週17日にOPECプラスによる減産順守監視委員会を控えており、基本的には現状の協調減産体制の確認にとどまるとみられているものの、産油国のコメントによっては上下する可能性も考慮しておきたい。