週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 海外大手銀行からは原油価格に対して強気コメントが出された反面、英石油大手BPは超長期の需要見通しを再生可能エネルギー普及等から2019年がピークの可能性を示唆した。生産回復ペースは緩やかである可能性が高そうではあるがリビアの輸出が再開した模様で、今後OPECは生産調整の配分等の見直しが迫られる可能性はあろう。欧州のコロナ感染者が急速に拡大していることから、上値を抑える要因となり、他市場含めリスク回避的な動きには警戒を要しそうか。特段新たな材料がなくとも上値は重い状況が続きやすいのではないか。
 
NY石油チャート
 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。