週刊石油展望

著者:三浦 良平
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 今週の原油相場はレンジダウンで上値の重たい動きが予想される。欧州での新型コロナウイルス感染第2波が猛威を振るう気配となり原油市場の重しとなっている。米大統領選も控え政治的混乱も予想されるため、期近中心に原油は売られやすい環境と言える。9月中旬までは世界経済の回復期待から突っ込み買いに安心感があったが、慎重な対応が求められる局面を迎えている。トランプ大統領の新型コロナウイルス陽性のニュースが金融市場でパニック的な動きがあるかを見極めた上で週明け以降はWTIのレンジ40ドル~35ドルを想定して取引に臨みたい。
 

 

 

このコラムの著者

三浦 良平(ミウラ リョウヘイ)

エネルギー部課長として国内商社や地場SS等を担当。
世界経済の動向、石油現物価格、シンプルなテクニカル分析をもとに相場分析を行います。北海道出身。