ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は30~40トン。10月22日の価格はキロあたり60.59~60.62バーツ、RSS3号タイ主要港11月積価格は228.0~230.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月20日現在8,863トン(前旬比-523トン減)。
9月中旬の入出庫は入庫482トン、出庫1,005トン。


◆展開予想

ゴムRSS3は大幅続伸、上海ゴム中心限月が一時15,000元超まで上昇、国内RSS3も追随し次々と節目を突破、金曜日には海外市場が小動きの中、国内RSS3は売り方の買戻しか独歩高、先限は一時約3年ぶりとなる229.8円まで上昇した。株式市場は横ばいから下落、欧州の一部地域での再ロックダウンや材料難の中で利益確定の動きが強かったか。ドル円は株式の軟化もあり104.70円程度まで円高が進行している。
10月23日正午過ぎ現在RSS先限は228.0円前後、TSR先限は163.0円前後の取引。週の高値はRSS229.8円/TSR150.0円、週の安値はRSS201.2円/TSR163.0円。

 現物市場は23日(木)夜間終了時点で237.0円程度、産地側では原料不足が続いており現物成約は低水準、先物市場の動きをにらみながら取引価格が日々切り上がっている。その中で日本、中国共に取引所在庫は低水準が続いており買いの勢いが強い。12月は輸入採算を上回る価格まで上昇してきており、入着量の程度によって相場調整場面もあろう。それに引き換え先限の水準は他限月対比で相対的に割安であり、押し目場面は買われやすい地合いが続くだろう。ただ、相場変動率が上昇しており利食いも挟みながら慎重に買い参入を図るのが良いだろう
先限は210.0~240.0円を予想する。

ゴムチャート

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp