ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は90~100トン。2月5日の価格はキロあたり53.39~53.86バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は222.0~224.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月10日現在8,114トン(前旬比169トン増)。

 1月上旬の入出庫は入庫844トン、出庫675トン。

◆展開予想

 JPXゴムは反発、週前半は先週に中国金融当局が金融引き締め方針を示したことで中国の株・商品が下落、上海ゴムの下落に追随する形でJPXゴムも先限で228円まで売られたが、その後は当局の方針転換により下げ止まると株式・原油等の上昇を眺めて反発、先限は230円台後半まで値を戻した。株式市場は一部米株指数が最高値を更新する等堅調、ドル高が進行しドル円は105円台半ばを回復する中でも工業系商品は底堅かった。

 2月5日正午過ぎ現在RSS先限は236.7円前後、TSR先限は171.0円前後の取引。週の高値はRSS238.6/TSR171.0円、週の安値はRSS228.0円/TSR167.0円。

 現物市場は大きく変わらず230~235円程度、週間取引はUSS減少・RSS3増加、JPXゴム当先限の逆鞘修正は継続、限月によっては順鞘化が進んだがあくまで期近限月の“割高”修正であり、期先限月の“割安”水準に目立った変動はなく更なる順鞘化が進行するかは期先限月の価格水準次第か。国内在庫は底堅い需要を背景に減少に転じる場面もありそう、今後も一部入着を見込めるとは言え新規輸入の価格面での魅力は減少しており、新規の売り圧力は弱まるか。来週11日(木)からは中国が春節休暇に入るため流動性の低下による変動率上昇に注意しながら押し目買い機会を探りたい。先限は230.0~250.0円を予想する。


 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp