ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は50~60トン。2月11日の価格はキロあたり54.39~55.85バーツ、RSS3号タイ主要港3月積価格は230.0~232.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、1月10日現在8,114トン(前旬比169トン増)。

 1月上旬の入出庫は入庫844トン、出庫675トン。

◆展開予想

 JPXゴムは小動き、週前半は中国の自動車生産・販売統計が回復基調を維持していることや株高・商品高等を背景に上海ゴムが直近高値15,000元台を再度トライ、JPXゴムも追随し先限246.3円まで上昇するも、春節休暇を控えた上海市場が取組を減らしながら戻り売られるとJPXゴムも230円台後半まで戻り売られた。株式市場は米株指数が史上最高値更新、その他市場も底堅く、商品市場もこじっかりとした展開、ただ今週はドル高の動きが一服しドル円は104.80円程度まで円高方向に調整、JPXゴムの上昇抑制要因となった。

 2月12日正午過ぎ現在RSS先限は238.7円前後、TSR先限は174.0円前後の取引。週の高値はRSS246.3/TSR177.0円、週の安値はRSS237.4円/TSR171.0円。

 現物市場は230~235円程度、週間取引はUSS・RSS3共に春節を前に商いが手控えられ減少、JPXゴム当先限の逆鞘幅は7.0円程、2番から先限は概ねフラット化し極端な値動きは一段落、また他市場対比での国内市場の“割安幅”は概ね通常通りで新規では動きづらい値位置となっている。上海市場の取引再開は18日(木)で国内市場は流動性低下による変動率上昇に注意が必要、値動きは未だレンジ内であることから、大幅変動時はポジション量に気を配りながら逆張り対応も一つだろう。先限は230.0~250.0円を予想する。


 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp