ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引はソンクラーンの為、休場。4月23日の価格はキロあたり56.57~61.12バーツ、RSS3号タイ主要港5月積価格は230.0~232.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、4月10日現在10,882トン(前旬比263トン増)。

 4月下旬の入出庫は入庫1,178トン、出庫915トン。

◆展開予想

 JPXゴムは横ばい、先週末夜間節でタイ政府がRSS在庫約10万tを売却に動くとの噂をきっかけに上海ゴムが下落、未だ詳細は判然としないものの国内市場も追随安、先限は一時220円台まで下落するもその後は上海が持ち直し基調に回復したことで反発、週末を控え230円台半ばでの推移となっている。株式は下落、米国で月末に向けた利益確定売りや富裕層向けキャピタルゲイン増税観測が要因、商品は穀物を除きまちまちな展開、金利・ドル共に小動きで次の展開を探る様子の中、ドル円は株安の影響もあり107円台後半まで円高ドル安が進んだ。

 4月23日正午過ぎ現在RSS先限は235.6円前後、TSR先限は183.0円前後の取引。週の高値はRSS238.9/TSR183.0円、週の安値はRSS228.8円/TSR181.0円。

 現物市場は230.0円程度、ソンクラーン後もウィンタリング・降雨等の影響により現物市場は閑散であった。今週も当先限の順鞘傾向は変わらず14円程、指定倉庫在庫も引き続き増加傾向にあり期近限月の重石となっている一方、先限は産地対比“割安”であることから断続的に押し目買いが入っているようだ。海外では上海で例年比での低在庫・SGXではウィンタリングを受けて底堅さがみられる展開となっており、この傾向が続くようであれば国内市場も戻り売りをこなして反発の目がでるか。先限は225.0~245.0円を予想する。

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp