ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は30~40トン。6月4日の価格はキロあたり62.66~63.05バーツ、RSS3号タイ主要港6月積価格は231.0~233.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月20日現在11,928トン(前旬比645トン増)。

 5月中旬の入出庫は入庫1,664トン、出庫1,019トン。

◆展開予想

 JPXゴムは大幅下落、マレーシアでのロックダウン・タイゴム手袋製造工場でのコロナ集団感染発生と工場稼働停止等によりラテックス価格が急落、原料調達が短期的に減少するとの思惑から上海ゴムが新規売りを集めて急落するとJPXゴム先限も一時は232.2円まで前週比で20円強売り込まれたが上海ゴム下げ止まりを受けて240円台を回復している。株式市場は概ね堅調、FRBの量的緩和縮小観測から米金利が上昇し商品では貴金属等が反落する一方で需給改善を見越した原油は堅調、ドル円は110円台まで円安ドル高となっている。

 6月4日正午過ぎ現在RSS先限は242.1円前後、TSR先限は189.0円前後の取引。週の高値はRSS254.8/TSR189.0円、週の安値はRSS232.2円/TSR189.0円。

 現物価格は250.0円程度、週間取引はUSS閑散、RSS先物価格下落時に投げ売りもあってか大量成約。今週は当先逆鞘幅縮小が一服、安値圏では期近限月への買い意欲が見受けられた。今週の下落により新規入着は見通しづらくなり国内在庫を消化する状況に変化、産地価格の下げ幅は限定的で国内市場“割安”は継続しており、
 ウィンタリング明けにより原料供給が改善しなければ状況は変わらないだろう。今週は突発材料により大幅下落に見舞われたが上海ゴムの状況に注意しながら買い場を探したい。先限は235.0~265.0円を予想する。

 

 

このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp