第14回、MACDその3、MACD最大の買いシグナルとは?


3.MACDの売買サイン

□いうことで、MACDの見方の基本をお話する。
基本的考え方 ・MACDが上昇トレンドであればその後価格も上昇トレンドをつける。 ・MACDが下降トレンドであればその後価格も下降トレンドをつける。
売買サイン ・MACDとシグナルがゴールデンクロスしたところが買いサイン ・MACDとシグナルがデッドクロスしたところが売りサイン
上記のサインは一番有名なMACDのサインだが、通常の解説には何故MACDとシグナルのクロスが買いサインであったり売りサインであったりするのかの説明がない。ここを理解しようというのがこの講座のテーマ ■「つまり、MACDのトレンドを知れば、価格のトレンドを先行して知ることが出来る。そのMACDのトレンドはゴールデンクロスで上昇トレンドを確認でき、デッドクロスで下降トレンドを確認出来るというわけですね。」
何故、MACDとシグナルのクロスが売買サインなのか? ・MACDのトレンドを知れば、価格のトレンドを先行して知ることが出来る。 ・そのMACDのトレンドはゴールデンクロスで上昇トレンドを確認でき、デッドクロスで下降トレンドを確認出来る。
□そゆこと。 ■「なるほどなるほど。だから、ゴールデンクロスが買いサイン、デッドクロスが売りサインなんですね。」 □そう。そして、その買いサイン売りサインを出す線だから、シグナルと呼ばれる。 ■「そこまで聞いて初めてわかりました。それならしょうがない、マクドマと呼ぶのはやめましょう。」 □まだ呼ぶつもりでいたのか。 □で、今日の講義の一番の重要事項、実はMACDとシグナルのゴールデンクロス・デッドクロスは通常の移動平均のゴールデンクロス・デッドクロスよりサインが出るのが早い! これは皆さんチャートで確認してほしい。 (東京金日足、2011/10/11~2012/05/21) ■「確認しました。衝撃です。」 □これがMACDの本質だ。 MACDとは二本の移動平均線(EMA)の間隔の変化をみることによって、トレンドの変化を先読みするためのテクニカル指標。 当たり前の話だが、二本の線がゴールデンクロス・デッドクロスするためには、その前に二本の線の間隔が次第に狭まるという状態が起こる。だから、二本の線の間隔の変化を見極めれば、その後のクロスも先読み出来るわけだ。 ■「なるほど。本質を知るって大事ですね。」 □そゆこと。 ■「今日も勉強になりました。冒頭にあった『分析』の説明もためになりましたし。」 □今日はえらく殊勝だね。いいことだが。 ■「でも・・・僕は違う話を聞いてましたけどね、『分析』に関しては。」 □どんな話だ。 ■「あるきこりが斧を川に落としました。すると女神が現れて『あなたが落としたのは金の斧ですか、銀の斧ですか、それとも木の斧ですかと』と聞きました。欲張りな男は金の斧だと嘘をつきましたが、すぐにばれてしまいました。」 □なんの話だ?どっかで聞いた話に似てるが。 ■「これが『分析』の語源だと。」 □言っている意味がわからない。 ■「つまり、いくら嘘をついても調べれば・・・・『木』の『斤(おの)』だと『分』かると・・・・。つまりそれが『分析』!」
□ぎゃふん。 読者の皆さん、嘘ですよー。信じちゃだめですよー!