第16回、MACDその5、MACDの売りサイン買いサイン　＝前編＝

□だね。通常のサイトでは、こうやって、MACDの買いサイン売りサインを並べて終わり。すると一般投資家はいっぱいある買いサイン売りサインのどれを一番信用していいのか、どれをどう使っていいのかがわからず、結局、使えないまま終わってしまう。

大体、「MACDとシグナルがゴールデンクロスした後、2本の線がゼロラインを上回る」なんてのを他の買いサインと同列に並べているが、サインの出が遅すぎる。

■「そうなんですか？そんな説明どこにも書いてないですよ。」

□それが困ったもんだ。ただ単に買いサインだ売りサインだと言う前に、どういった状況でそのサインが出るのか理解しなければいけない。そこから整理していこう。

■「よろしくお願いします。」

□それとこれはMACDのサインというより移動平均線のサインとなるが、二本の移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスも一緒に検証してみよう。もちろんMACDで使う移動平均線は指数平滑移動平均線だ。

■「指数平滑移動平均線を徹底的に勉強しといてよかったですね。」

□だろ？指数平滑移動平均線は今後もさまざまなテクニカル分析で使われる。避けて通ったら大損なのだ。

■「日本ではほとんどの投資家が避けて通ってますけどね。（汗；）」



２．MACDの主なサインの出る順番


□さて、この図をじっくりと見てもらいたい。



□まずは、黄色く塗った丸印の部分を見てごらん。

トレンドが底打ちして上昇トレンドに変化するときは必ず次の順番になる。


・一番早く出てくるサインがヒストグラムが底を打ち増加に転ずる。（ヒストグラムのボトムアウト）
・二番目がMACDがシグナルを下から上へクロスする。（MACDとシグナルのゴールデンクロス）
・三番目が短期EMAが長期EMAを下から上へクロスする。（移動平均線のゴールデンクロス）
・四番目がMACDとシグナルの二つの線がゼロラインを超える。（MACD&シグナルのゼロラインクロス）



□まずは、この順番を理解することが大事。

■「図を見るとよくわかりますね。」