第19回 MACDその8、『MACDの複数使い』いよいよMACD最終回!


3.復習、小次郎講師流、テクニカル分析研究の基本的考え方

□さて長らく続いたMACDもこれで最終回。最後にもう一度小次郎講師流、テクニカル分析の基本的考えを お話したい。 ■「お願いします。」 □ひとつ、テクニカル指標の計算式を覚えること。ひとつ、その計算式を元にそのテクニカル指標が何を分析しているものかを理解すること。ひとつ、その計算式を元に買いサイン・売りサインが出るのはどんな状況か、何故それが買いサインか売りサインかを理解すること。
【小次郎講師流テクニカル分析研究の基本的考え方】 1.テクニカル指標の計算式を覚える。 2.その計算式を元にそのテクニカル分析が何を分析しているものかを理解する。 3.その計算式を元に買いサイン・売りサインが出るのはどんな状況か、何故それが買いサインか売りサインかを理解する。
□覚えているか? ■「もちろん。」 □では、MACDでひとつひとつ確認していこう。計算式はまず、12日EMA、26日EMAを計算する。 日本人はEMAが苦手なので、ここで挫折して正しいMACDの分析が出来ない。皆さんは徹底的に勉強したのでこれをクリアした。これだけで大きなアドバンテージだ。 □さて、そのEMAの計算が出来たら、いよいよMACDの計算式。
MACD=12日EMA-26日EMA シグナル=MACDの9日EMA ヒストグラム=MACD-シグナル
□何故、計算式を覚えなければいけないかと言うと、これから説明する項目をクリアするためなのだ。 ■「なるほろ。」 □MACDの計算式は何を分析しているのか?わかるかな? ■「もちろん。もちろんわかりますが、時間がないので講師どうぞ。」 □調子のいいやつだ。MACDの本質は、『二本の移動平均線(指数平滑移動平均線=EMA)の差を見て、その変化の仕方から、トレンドの強弱及び基調転換を予知する。』ということにある。 ■「思ったとおりだ。」 □(無視)例えば、二本のEMAの差が拡大してるときはトレンドが加速しているとき、縮小しているときはトレンドが終息しつつあるとき、とわかる。それがMACDの増加であり、減少じゃ。MACDがゼロラインをクロスするとそれが二本の線のゴールデンクロス・デッドクロスとわかる。 ■「思ったとおり。」 □「(引き続き無視)続いてサインの意味を確認しよう。例えば、買いサインの意味。 □MACDのトレンドが実際の価格のトレンドを先読みしていることがわかる。ということは今度はMACDが増加トレンドなのか、減少トレンドなのかを知ることが大切になる。そのMACDのトレンドを知るために、移動平均線(9日移動EMA)を付けた。それをシグナルと呼ぶ。 つまりMACDとシグナルのクロス点とは、MACDと9日EMAがクロスするところであり、ゴールデンクロスはMACDに増加トレンドが発生していることを示すので買いサイン。そしてデッドクロスはMACDに減少トレンドが発生していることを示すので売りサインとわかる。 ■「全部思ったとおりです。」 □調子いいやつだ。こうやって全てに意味を理解することが大切。皆さん、復習を忘れないように。 ■「了解。」 □さて、次回はいよいよストキャスティクス。「確率」という名のテクニカル指標だ。お楽しみに! ■さて、ストキャスは何ヶ月続くか、皆さん、お楽しみに!
□ぎゃふん。