第24回 ストキャスその5、『パラメーターの調整!』

■パラメーターを変えただけで、売買シグナルが随分変わりますね。

□だね。ではどれが一番いい?

■えーと・・・・。どれが一番いいってわけでもないですね。それぞれ特徴がある。

□それを理解してくれるとうれしいぞ。まずは、9日ストキャスはどうかな?

■シグナルの出が多すぎますね。そのために騙しが多い。ちょっとこれでは使い物にならないですね。

□だね。20日は?

■シグナルの出が少し減りました。当たりは逆に多くなってきたですね。なかなかいい感じです。まだ騙しが多いですが、なんか使えそうな雰囲気もします。

□騙しには損切りラインを決めておけば対応出来る。これなら使い物になりそうだね。40日は?

■シグナルの出がぐっと減りました。その結果、当たっているシグナルも消えてしまった。ショックです。特にチャート期間の中央部分に発生していた買いシグナルがなくなってしまいました。これは大きな利益につながった買いシグナルだったので残念です。

□だね。ということは期間を長く設定すればいいってものでもないようだ。このパラメーターはその銘柄のトレンドの継続期間、自分のトレードスタイルなどで決める。では20日から30日くらいがいいようだ。私は一目均衡表の分析などに使う26日というパラメーターをよく使う。

■なるほど。他の指標で使う期間って、重要な意味を持つわけだから、他の指標でも生かせますよね。質問、前回、%D、S%Dで3日平均を出す意味が宿題だったと思うのですが、その答えは?

□ありゃりゃ。まだわからないか。移動平均線のところで勉強したと思うが、移動平均線を引く意味は・・・価格の動きをなめらかにしてトレンドをわかりやすくすること。ストキャスで言うと、%Kが上昇していることが、下降トレンドから上昇トレンドへの変化を表す。また%Kが下降していることが上昇トレンドから下降トレンドへの変化を表す。その%Kの動きをわかりやすくするために%Dを作ったのだよ。

■その後、%Dの動きをもっとなめらかにして、もっとトレンドをわかりやすくしようということでS%Dが出来たというわけですね。

□そうゆうこと。%DやS%Dを移動平均線的に捉えれば、そこにゴールデンクロスやデッドクロスが売買シグナルとして出てくることは当然だ。

■なるほど、ゴールデンクロスの意味は、上昇トレンドが明確になるポイント、デッドクロスの意味は下降トレンドが明確になるポイントですものね。

□もちろん騙しはあるがね。

■少しずつ見えてきました。

□だろ。ようやくゴールに近付いてきた。次回はいよいよ、小次郎講師流ストキャスの使い方をお話する。

□了解!楽しみすぎます!