第35回、一目均衡表その6、「基準線を極める!」

図

□上の図は最安値が先に現れたパターン。ということは26日間の最安値を付けたところから、26日間の最高値を付けたところまで上昇トレンドがまず、あり、そこから押し目が発生しているとわかる。で、その半値押しに当たるのが基準線のところ。上記図は現在半値押している状態だ。

■なるほど。

□同じような展開でも、現在の価格が基準線より上にあるとしたら、上昇幅に対して半値以下の押しとなる。ということは当然その後は上がる可能性の方が高い。逆に価格が基準線の下まで来ているとしたら、上昇幅に対し半値以上押していることになる。つまり、直前の上昇トレンドはもう終了したと判断される。ということはその後、一時的な戻しがあったとしても価格は下がっていく可能性の方が高いということになる。

■なるほどなるほど。

□ということで、最高値と最安値のどちらが先に現れたとしても以下のことが言える。

【基準線と価格の関係からわかること】 ・価格が基準線より上にあれば、中期勢力は買いの方が優勢。 ・価格が基準線上にあれば、中期勢力は売りと買いが均衡している。 ・価格が基準線より下にあれば、中期勢力は売りの方が優勢。
■基準線がすべてのものの基準だということがよくわかりますね。  

4、押し目・戻しの限界ポイントを示す 

□さて前回の復習。
一目均衡表の各線は ・トレンドがあるときは押し目・戻しの限界ポイントを示す。 ・もみあいのときはもみあい相場の中心を示す。 ※各線とは遅行スパンを除いた4本の線のこと。
□まずは、押し目・戻しの限界ポイントを図で示そう。価格が押し目や戻しを迎えたとき、トレンドが強いときは転換線で跳ね返されるが、そこを突破すると次の壁となるラインは基準線になっていることがよくわかる。 図 ■こうやって図で見るとよくわかりますね。 □転換線で頭を押えられる下降相場や、転換線に支えられた上昇相場は一番勢いのあるトレンドと言える。通常の押し目・戻しは基準線ラインと思えばいい。上昇トレンドの押し目が基準線で跳ね返されたり、下降トレンドの戻しが基準線で頭を押えられたりした場合は、まだまだ安定上昇トレンド、安定下降トレンドと思っていいわけですね。 □一般的にはそうだ。なぜなら、短期勢力が一時的に反転したものの、中期勢力も長期勢力もまだ現在のトレンドを維持しているというのが基準線で跳ね返されるということだからね。 ■なるほど。まだまだ心配するのは早いという状態ですね。 □そういうこと。