第6回、移動平均線 その2、『 グランビルの法則 』前編

□(気を取り戻して)まずは買いシグナルの4パターンから

【買いシグナルの4パターン】 その1、移動平均線がある程度の期間下降した後で横ばい状態になるか、或いは少し上昇基調に転じた時に、価格がその移動平均線を下から上にはっきりとクロスしたとき。 (典型的ゴールデンクロス)強い買いサイン
image1 □これが、正しいゴールデンクロス。ジスイズゴールデンクロスだ。よく覚えておくように。 まず最初に移動平均線がしばらく下降していなければならない。次にその移動平均線が下げ止まりを予兆させるものでなければならない。そのとき、移動平均線の下にあった価格が移動平均線を上向きにはっきりとクロスする。これが本当のゴールデンクロスであり、最大の買いチャンスだ。
【重要】正しいゴールデンクロスの三条件 1、 まず移動平均線が下降しているところからスタートする。 2、 その移動平均線が下げ止まり、横ばい或いは上昇に転ずる。 3、 その後価格が移動平均を下から上へはっきりとクロスする。
□正しいゴールデンクロスかどうかこの3つを確認することが大事。 ■「なるほど、ゴールデンクロスにも本物と偽物があると。メモメモ。」 □熱心でよろしい。では次。
【買いシグナルの4パターン】 その2、移動平均線が引き続き上昇している時期に、価格が移動平均線を左から右にクロスしたとき。つまり価格が一時的に移動平均線を下回ったとき。 (騙しのデッドクロス)弱い買いサイン
image2 □一見、デッドクロスに見えるがデッドクロスではない。見分けが付くかな?正しいデッドクロスになるためには後の回で述べるが、移動平均線が横ばい状態になるか、少し下降基調に転じるという前提が必要。続いて価格は上から下へとはっきりとクロスしなければならない。今回の騙しのケースでは移動平均線がまだ上昇しているし、価格が移動平均とクロスすると言ってもどちらかと言うと左から右へクロスと言うケースが多い。これはデッドクロスの騙し。ということはまだまだ上昇トレンドが継続するということだから、売り場ではなくむしろ買い場になる。 □但し、このようなとき、その後、移動平均と価格は絡みあって何度も交差を繰り返すということがよくある。すると、やがて勢いを無くして下落に転じてしまうことも多い。つまり、大きく取れる強い買い場ではないということを理解しておく。 ■「なるほどなるほど。単純にグランビルの法則だけを勉強すると、どのシグナルも同じに見えますが、強いサインと弱いサインがあるんですね。こういうことが聞きたかったんです。さすがです、講師、偉い。」 □ごほん。ま、そういうことだ。わかってきたじゃないか。それでは次のケース。