小次郎講師のボリンジャーバンド解説その6、「ボージとスクイーズを究めよ!」

4、スクイーズとボージの意味

□さて、答えを丸暗記するだけでなく意味を理解しようというのが小次郎講師流。何故、スクイーズが新しいトレンド発生のシグナルとなるか考えてごらん。 ■スクイーズとは一番値動きが無くなった状態。そこが一番無いということはそこから新しい動きが出てくることによりスクイーズが確認されるわけですよね。値動きが無いってだけではスクイーズにならない。 □だね。一番バンド幅が縮小し、そこからバンド幅が広がりはじめてこそスクイーズが出来上がる。つまりもみあい放れを教えてくれるのがスクイーズ。 ■なるほど。 □次にボージ。これは何故トレンド終了のシグナルかな? ■価格が大きく動くのは・・・えーと・・・・確かトレンドが発生する瞬間に動きますね。そしてトレンドが終了する瞬間にも大きく動くことがある。あ、そうか。 □わかったかね? ■トレンド発生のときにも新たなトレンド誕生の勢いを示す価格変動の広がりが見られますが、これはその後も継続します。よってボージのような急拡大して、その後急に狭くなるということはないですね。 □そのとおり。ボージも、バンド幅が拡大しているだけではボージにはならない。その後バンド幅が急激に縮小してボージとなるわけだ。 ■これはトレンドの最後でよく起こりますね。下げトレンドがしばらく続くと、買い方が資金が続かずに総投げになる。この投げ売りで価格は暴落しますが、それで下降トレンド終了ですから、ボージとなる。上昇トレンドも同じだね、ある程度上昇トレンドが続くと、売り方が資金が続かずに手じまわざる得なくなる。これを「踏み」と言う。踏みは買い注文として出てくる。売り方の総踏みで価格は暴騰し、それにて上昇相場が終了する、というのがよくあるパターン。 ■そのときにやはりボージが出来上がるんですね。 □よく理解した。そういうことだ。
【スクイーズとボージの意味】 ・スクイーズ・・・もみあい放れを意味する。 ・ボージ・・・・・下降トレンド終盤の買い方の投げ、上昇トレンド終盤の売り方の踏みを意味する。
こうやって意味をひとつひとつ理解するとチャート分析力がどんどん上達する。 ■そんな気がします。 □だが、慢心しないように。 今回はここまで。次回はこのボージとスクイーズを利用した仕掛けのシグナルについて解説しよう。 ■お願いします!楽しみです。 □ということで本日はここまで。 ■ありがとうございました。