小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」

2、予想のゲームから確率のビジネスへ

■とすると講師、予想ではなくて何を根拠にトレードをするんですか?今までは上がると予想して買い、下がると予想して売ってたんですけど。 □それではいつまでたってもギャンブルだ。トレードを「予想のゲーム」ではなく「確率のビジネス」と認識した瞬間にワンランク上のトレーダーになれる。 ■確率のビジネス!? □予想をする人間も100%がないということはわかっている。100%がないということをわかっていながら、100%に近い状態があるんじゃないかと誤解し、それを追いかけている。 ■なるほど。上がると自信があるときは、少なくても90%くらいの確実さはあると思っているでしょうね。 □私のイメージでは90%はもちろんのこと、80%もない。70%もなかなか、というのが現状。ということは相当外れる。 ■厳しいですね。それだったら相当外れるでしょうね。 □相当外れるけどそれは覚悟の上で、相当外れながら最終的には勝つというのが確率のビジネス。 ■わかるようなわからないような。 □もっとレベルの高い話をしよう。相場は上がるか下がるか2択の世界だ。上がる可能性が60%下がる可能性が40%とする。どちらに賭ける。 ■それは上がる方でしょう。確率的に有利なんだから。 □それが正解とは限らない。確率のビジネスということを正しくわかっていたら、40%に賭けることもある。わかるかな? ■さっぱりわかりません。 □上がる可能性は60%だけど、ここから上がったとしてもさほど大きい利益は期待出来ないなどというときがある。下がる可能性は40%だけど、ここから崩れたら暴落相場になる可能性があるなどということがある。こういうときは下がる可能性が40%でも売りに賭けるのが確率のビジネス。 ■あっ。 □例えば、「上がる可能性60%、上がったときの利益予測20万、下がる可能性40%下がったときの利益予測50万」、などというときは、売りに賭けるのが間違いなく正解。 ■なるほど。考えたこともありませんでした。 □予想のゲームから確率のビジネスへ、トレードに対する考え方をバージョンアップしていこう。 ■了解です。