小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

3、トレンドラインの引き方

□なぜトレンドを見るのかというと、単にエッジが発生しているかどうかだけではなく、例えば上昇トレンドなら前回の天井より今回の天井が低い、前回の底より今回の底が低いというような事態が現れたら、それは上昇トレンドの破綻を表しており、トレンド転換を予兆しているとも言えるからだ。 ■始まりだけではなく終わりにも着目すべきなのか。 でも小次郎講師、どうすればチャート上でその状態を見つけやすくできるんですか? □そのために引くのが「トレンドライン」。ムサシ君も名前は聞いたことあるだろう。 ■はい、あります。 □ではその引き方だが、ここでまたクイズ。上昇トレンドだったらどう引くのが正解か。     ■小次郎講師、クイズが好きですね。 □余計なことはいいから早く答えろ。 ■真ん中に引く③ですか? □波動の振幅の中心部分を見定める③も間違いじゃないんだが、基本は①。 波動の底同士を繋いでいく。 反対に下降トレンドだったら、天井同士を繋いでいく②が正解だ。     □トレンドラインを引く時は、細部にこだわり過ぎず、マジックで大きく引くイメージを持つことも重要。 ■なんで上昇トレンドだったら底同士、下降トレンドだったら天井同士になるんでしょうか? □さっきも言っただろ。そこでトレンドの終焉を見ているんだ。 上昇トレンドだったら、もし価格がそのラインを下に割れ込んだらトレンドが終了するかもしれないという予兆を教えてくれる。     ■あぁ、安定しているトレンドが崩れるということですもんね。 □そして下降トレンドだったらその逆で、天井同士を繋いだトレンドラインを上抜けたら、もうそろそろトレンドが終了するかもしれないという予測を立てることができる。     □トレンドラインを割れ込んだら必ずそこでトレンドが転換するというわけではないが、今後の展望が少しでも読めるということは、それだけでチャートを分析する際の重要な指針となってくれる。 ■そう考えると、とっても使えますねトレンドライン。 □ムサシ君もこれを使って身近なトレンドを是非分析してみたまえ。 ■はい、わかりました! □これにて第3回講義終了。 ■起立、礼!   小次郎講師のチャート情報局 https://media-kojirokousi.com/ 小次郎講師の投資大学 https://www.youtube.com/channel/UCG7FPicHPJXg6romhe0t92g