ユーロドル、１．１８ドル台を固める動きまではまだない＝ＮＹ為替チェック

　ユーロドルは１．１８ドル手前での振幅が続いている。ロンドン時間の序盤に買いが強まり、１．１８ドル台に再び乗せる場面が見られた。ただ、１．１８ドル台を固めようという動きまでは出ない状況が続いている。

　明日のＦＯＭＣや木曜日のＥＣＢ理事会を控え慎重さも見られているのかもしれない。ＥＣＢ理事会では出口戦略の議論が期待されている。しかし今回は、現在の資産購入プログラムが終了する９月の具体策は発表されないとの見方が多い。発表は７月になると見られている。ただ、声明やドラギ総裁の会見でその辺の何らかのヒントを示す可能性も期待もあるようだ。

　今回はＥＣＢのスタッフ見通しが発表になるが、最近のユーロ安と原油高でインフレ見通しは上方修正される可能性は高い。しかし、第１四半期の減速から回復を示す指標がまだ見当たらず、成長見通しに関しては未知数。

　市場関係者の中には４月、５月の下げで値ごろ感を指摘する向きもおり、イタリアの政治リスクが後退した現在、買いを推奨する向きも少なくない。目標は１．２３ドル。　　

EUR/USD　1.1790　EUR/JPY　129.95　EUR/GBP　0.8784

minkabu PRESS編集部　野沢卓美
 

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