円売り優勢、米つなぎ予算成立への期待で株式市場が活況、ドル円は154円台乗せ=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円売りが優勢。先週末に米上院で「つなぎ予算案」の討論終結動議を60対40で可決したことを受けて、長らく続いた米政府機関一部閉鎖の解除につながることが市場に期待されている。週明けの株式市場は活況を呈しており、オセアニア・日本・アジア市場に続いて欧州や米株先物など全般的に株高の動きとなっている。リスク選好ムードが円安の主因となっている。また、高市政権の成長政策のなかで、日銀も早期利上げがしにくい状況となっている。市場では来年1月利上げが有力視されているようだ。為替市場では円キャリー取引に対する誘因が強まりやすい状況となっている。ドル円は154円台前半、ユーロ円は178円台前半、ポンド円は一時203円台乗せまで買われている。一方、ドル相場は方向性が希薄。ユーロドルは1.15台半ばから後半、ポンドドルは1.31台半ばから後半などを軸に売買が交錯している。今週は米議会動向に注目が集まりそうだ。 ドル円は154円台前半での取引。週明けオセアニア市場で153.36付近から154円付近へと上伸した。週末の米上院でのつなぎ予算関連の動議が成立したことが好感され、円売りが強まった。その後153円台半ば付近まで調整が入るも、すぐに買いが広がっている。ロンドン時間には154円台回復とともに高値を154.25付近へと伸ばしている。欧州株や米株先物は堅調に推移している。 ユーロドルは1.15台後半での取引。東京朝方の1.1542付近を安値に、ロンドン序盤の1.1583付近を高値とするレンジを形成している。足元ではやや上値重く推移している。ユーロ円はドル円とともに上昇。オセアニア市場の177.15付近を安値に買われている。ロンドン序盤には高値を178.45付近に伸ばした。対ポンドでは前週末終値を挟んだ取引に終始している。円売りが目立つ展開になっている。11月センティックス投資家信頼感は予想外の悪化を示したが、ユーロ相場は反応薄だった。 ポンドドルは1.31台後半での取引。東京朝方の1.3137付近を安値に、ロンドン序盤の1.3185付近を高値とするレンジ取引となっている。ポンド円は終日堅調に推移。オセアニア市場での201.46付近を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を203.21付近に伸ばした。ユーロポンドは0.8775から0.8802までのレンジで売買が交錯しており、方向性に欠けている。この日は主要の英経済指標発表は無かった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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