ダウ平均がプラスに転じ円相場も反応 ドル円は106.70円付近に=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってドル円、クロス円は更に上げ幅を伸ばしている。米株式市場でダウ平均がプラスに転じており、円相場も反応しているようだ。ダウ平均は一時500ドル超急落していた。

 ドル円は106.70円近辺まで上げ幅を拡大し、ユーロ円も131円台、ポンド円も150円台に上昇している。

 中国が大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など農産物を含む米輸入品106品目に対し、25%の追加関税を課すと発表。大豆、自動車、航空機が入るなど米中貿易戦争がエスカレートするのではとの懸念が強まり、ロンドン時間にはリスク回避の円高の動きが強まっていた。

 しかし、NY時間に入ると大幅安で始まった米株が買い戻しを強めたことから円相場も歩調を合わせている。市場は意外に楽観的なようだ。米中とも水面下での交渉も進める姿勢を示しており、米国は5月下旬まで意見を募り発動するか決める。中国のほうも発動時期は明らかにしておらず、交渉にはオープンの姿勢も強調している。無難な落とし処を探るのではとの楽観的な期待もあるのかもしれない。

 ドル円の上値レジスタンスは先週の高値107円ちょうど付近が意識される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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