【↓】日経平均 大引け| 急落・一時500円安、中東情勢不安や円高で売り膨らむ (12月6日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  22525.38
高値  22528.21(09:00)
安値  22119.21(14:05)
大引け 22177.04(前日比 -445.34 、 -1.97% )

売買高  17億9174万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2089億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続急落・一時500円安、中東情勢不安で下げ加速・全33業種下落
 2.トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定する方針伝わる
 3.ザラ場中に円高が進み、これにリンクさせた先物主導の売り仕掛け炸裂
 4.メジャーSQにらみボラティリティーが高まり、8割超の銘柄が下落する展開
 5.日経平均は25日移動平均線下回り、目先弱気優勢の地合いを示唆

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは109ドル安と反落。米税制改革の行方を見極めたいとのムードが強まり、金融株や通信関連株などが利益確定売りに押され下落した。

 東京市場では売り先行で始まった後、後場に下げ圧力が強まり、日経平均株価は急落。2万2100円台まで水準を大幅に切り下げた。東証1部全33業種が下げた。

 6日の東京市場は、リスク回避の動きが強まった。前日の米国株市場では米税制改革の行方を見極めたいとの思惑から利食い急ぎの売りが出て、NYダウが100ドル超の下げをみせた。これを受け、東京市場でも主力株をはじめ幅広い銘柄に売りが出た。取引時間中に為替市場で1ドル=112円近辺まで円高が進行、これを横目に日経平均も下値を探る展開を強いられた。後場に入ると一段安、メジャーSQを今週金曜日に控え、先物主導で仕掛けが入り、日経平均は一時500円安となる場面もあった。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都として認定する方針を6日に表明すると伝わり、中東情勢悪化に対する懸念が売り材料に挙げられていた。日経平均は大引けで25日移動平均線を下回った。東証1部全体の8割強の銘柄が値を下げ、売買代金は3兆円を超えた。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、トヨタ自動車<7203>も安い。ファーストリテイリング<9983>が大きく下げたほか、ファナック<6954>も売られた。ジーンズメイト<7448>が急落、ピーシーデポコーポレーション<7618>、北の達人コーポレーション<2930>も大幅安。ヤマシンフィルタ<6240>、モリテック スチール<5986>も下落した。
 半面、任天堂<7974>は売買代金断トツでプラス圏で着地した。SUMCO<3436>もしっかり。アイビーシー<3920>がストップ高に買われ、日特建設<1929>は商い急増のなか大幅高。ディー・エル・イー<3686>、メディカルシステムネットワーク<4350>、リョービ<5851>も物色人気に。森永製菓<2201>、ミクニ<7247>が上昇したほか、豊和工業<6203>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、アサヒ <2502> 、スズキ <7269> 、味の素 <2802> 、千代建 <6366> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約4円。うち2円は資生堂1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約152円。うち80円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)食料品、(3)その他製品、(4)水産・農林業、(5)情報・通信業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)鉱業、(3)海運業、(4)パルプ・紙、(5)精密機器。

■個別材料株

△インベスC <1435> 
 クラウドファンディングの累計応募総額が20億円を突破。
△日特建 <1929> 
 補正予算追い風で麻生フオームの大相場も刺激材料に。
△WDB <2475> 
 岩井コスモ証券が目標株価を3800円に引き上げ。
△SHIFT <3697> [東証M]
 トラブルプロジェクト早期解決支援サービスを開始。
△アイビーシー <3920> 
 IoTデバイス向けセキュリティーサービスの実証実験開始。
△チェンジ <3962> [東証M]
 「総務省ICTスキル総合習得プログラム eラーニング編」を開講。
△セガサミー <6460> 
 グループ会社が米ネバダ州のゲーミング機器製造・販売ライセンス取得。
△東芝 <6502> [東証2]
 第三者割当増資の払い込み完了を発表。
△アンリツ <6754> 
 三菱UFJMS証券が新規に買い推奨。
△テーオーシー <8841> 
 16.38%を上限に自社株買いを実施。

▼CTS <4345> 
 345万株の株式売り出しを実施。
▼エノモト <6928> [JQ]
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイビーシー <3920> 、(2)りたりこ <6187> 、(3)WDB <2475> 、(4)日特建 <1929> 、(5)イノテック <9880> 、(6)ランド <8918> 、(7)神東塗 <4615> 、(8)キリン堂HD <3194> 、(9)BEENOS <3328> 、(10)テーオーシー <8841> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)CTS <4345> 、(3)PCデポ <7618> 、(4)北の達人 <2930> 、(5)ダイダン <1980> 、(6)ソースネクス <4344> 、(7)アインHD <9627> 、(8)ヤマシン―F <6240> 、(9)マクロミル <3978> 、(10)市光工 <7244> 。

【大引け】

 日経平均は前日比445.34円(1.97%)安の2万2177.04円。TOPIXは前日比25.55(1.43%)安の1765.42。出来高は概算で17億9174万株。値上がり銘柄数は319、値下がり銘柄数は1677となった。日経ジャスダック平均は3769.91円(20.32円安)。

[2017年12月6日]

株探ニュース

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