●海外勢の8週ぶり売り越しで日経平均が反落する中、個人が買い向かう 東証が24日に発表した11月第3週(13日~17日)の投資部門別売買動向によると、為替の円高基調で利益確定売りが膨らみ日経平均株価が10週ぶりに反落したこの週は、海外投資家が8週ぶりに売り越しに転じた。売越額は3211億円に膨らみ、9月2週以来ほぼ2ヵ月ぶりの大きさとなった。11月は海外ヘッジファンドの決算期末に絡み利益確定売りが出やすい時期という特殊要因があるだけに、来週以降の海外投資家の売買動向が注目される。 一方、個人投資家は10週ぶりに買い越した。個人全体の買越額は2353億円、個人現金は1342億円とともに3月4週以来約8ヵ月ぶりの大きさとなった。自社株買いが中心とみられる事業法人部門は2週ぶりに買い越し、買越額は617億円だった。 海外投資家の8週ぶりの売り越しで日経平均が反落する中、個人投資家が買い向かった格好だ。 ■投資部門別売買代金差額 (11月13日~17日) 東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)] ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し 海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 ) 11月 ――― 第3週 ▲3,211 ▲102 2,353 [ 1,342 1,011 ] 22,396円 ( -284 円) 第2週 670 117 ▲1,315 [ ▲2,766 1,450 ] 22,681円 ( +142 円) 第1週 528 ▲953 ▲1,326 [ ▲2,588 1,262 ] 22,539円 ( +530 円) 10月 ――― 第4週 6,703 ▲299 ▲5,951 [ ▲5,909 ▲41 ] 22,008円 ( +550 円) 第3週 4,452 ▲647 ▲4,955 [ ▲4,884 ▲70 ] 21,457円 ( +302 円) 第2週 4,593 ▲441 ▲3,475 [ ▲3,467 ▲8 ] 21,155円 ( +464 円) 第1週 6,575 255 ▲3,751 [ ▲3,619 ▲132 ] 20,690円 ( +334 円) 9月 ――― 第4週 2,017 ▲206 ▲2,326 [ ▲2,588 262 ] 20,356円 ( +59 円) 第3週 ▲611 ▲1,008 ▲3,180 [ ▲2,980 ▲200 ] 20,296円 ( +386 円) 第2週 ▲4,172 ▲1,043 ▲4,252 [ ▲3,523 ▲729 ] 19,909円 ( +634 円) 第1週 ▲2,948 1,073 662 [ 390 272 ] 19,274円 ( -416 円) 8月 ――― 第5週 ▲613 87 ▲860 [ ▲985 124 ] 19,691円 ( +238 円) 第4週 ▲1,529 255 125 [ ▲31 157 ] 19,452円 ( -17 円) 第3週 ▲2,057 464 1,160 [ 350 809 ] 19,470円 ( -259 円) 第2週 ▲2,746 265 443 [ ▲77 521 ] 19,729円 ( -222 円) 第1週 ▲295 ▲64 ▲1,401 [ ▲1,598 196 ] 19,952円 ( -7 円) 7月 ――― 第4週 ▲1,282 ▲79 529 [ ▲172 702 ] 19,959円 ( -139 円) 第3週 861 518 ▲953 [ ▲1,433 480 ] 20,099円 ( -19 円) 第2週 1,732 273 ▲1,488 [ ▲1,799 310 ] 20,118円 ( +189 円) 第1週 ▲15 2,124 ▲710 [ ▲1,247 536 ] 19,929円 ( -104 円) ※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。 ※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。 株探ニュース
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