ドル円一時111円台、米感謝祭前の調整の動き=ロンドン為替概況 22日のロンドン市場は、ドル円が一時111円台に軟化した。ドル円は東京朝方につけた112.50レベルを高値として、その後は一貫して軟調に推移している。イエレンFRB議長がニューヨーク大学でのイベントで、拙速な利上げはインフレ率を2%目標未満にとどめてしまうリスクがある、と指摘。ドル売り圧力となった経緯がある。ロンドン序盤には111.95レベルまで一段安となった。 ただ、米債利回りが前日比プラスに転じる動きに112.15近辺までの下げ渋り。その後は再び上値が重くなっている。欧州株は高安まちまち。NY原油先物が大幅高。ドル円の下落傾向とその他市場の動向はバラバラとなっている。イエレン議長の発言はタカハト両面があるとの見方もあり、ドル円の下げは米感謝祭前の調整の面が強いようだ。 ユーロドルは上下動。ロンドン序盤に1.1773レベルまで買われたが、その後は米債利回り上昇とともに反落。一時1.1750割れとなった。ただ、日中レンジは1.1733-1.1773と40ポイントに留まっている。ユーロ円は131円台後半での揉み合い。ユーロ関連の材料は乏しかった。 ポンドドルも1.32台半ばをめぐる上下動。序盤に1.3263レベルまで買われたが、売りに転じると1.3230台まで反落。ポンド円はドル円とともに一時148.27レベルまで安値を広げた。その後は148.60近辺が重く、148.40-50レベルでの揉み合いに。 豪ドルは軟調。豪ドル円は東京朝方の85円台から終始売られ続けており、足元では安値を84.68レベルまで伸ばしている。豪ドル/ドルもロンドン市場に入ってから一段安。本日安値を0.7555レベルに更新している。原油先物が堅調に推移しているが、豪ドルは反応薄。反発力は弱い。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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