ユーロドルは1.1745近辺で推移している。序盤は下値を探る動きも見られ、一時1.1710付近まで下落する場面も見られた。しかし、その後は買い戻しも見られ1.1740近辺まで戻す展開となっている。感謝祭を控えて市場参加者も少なくフローに左右される相場展開も見られる中、1.1740/50水準に入ると売りオーダーも観測されており上値が抑えされている。 ただ、本日1.1715付近にきている10日線の水準はいまのところ維持されている状況。1.1685付近には21日線が来ているが、1.17ちょうど付近に接近すると押し目買い意欲も強いようだ。現状からは感謝祭に向けた調整の範囲といった値動きとも見られる。 週初からユーロは戻り売りが強まっているが、ドイツの政治混迷が材料されている。ただ、市場の雰囲気は楽観的でメルケル政権の終りとの見方は大袈裟との認識が多い。きのう、メルケル首相は少数与党よりも再選挙が望ましいと言及していたが逆に自信の表れとの受け止めもあるようだ。 再選挙を実施しても野党は議席を減らしメルケル首相を利するだけとの調査も出ている。移民に反対の「ドイツのための選択肢(AFD)」が躍進する可能性はリスクとしてあるが、社会民主党(SPD)や緑の党など他の野党は現状維持が精々との見方がいまのところ有力なようだ。 市場は今回の政治混迷で好調なドイツ経済に支障が出るとまでは見ていない模様。 【ドイツ議会】 ※与党 ドイツキリスト教民主同盟(CDU)200 キリスト教社会同盟(CSU)46 CDU/CSU計 246 ※野党 ドイツ社会民主党(SPD)153 ドイツのための選択肢(AFD)94 自由民主党(FDP)80 左翼党(Linke)69 同盟90/緑の党(B90/Gr)67 EUR/USD 1.1743 EUR/JPY 132.02 EUR/GBP 0.8875 minkabu PRESS編集部 野沢卓美
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