ドル円、111.90と111.70付近がポイントか=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に差し掛かってドル円は112円台前半で推移している。調整ムードが続く中、きょうのドル円は見切売りが強まり一時111円台に下落する場面が見られた。米10年債利回りが下げ幅を縮小しておりドル円も現在は112円台を維持している格好。

 前日は米下院が税制改革法案を可決し、法案は上院に送られ審議が行われる。ただ、上院共和党も下院とは異なる独自案を提出しており、年内に成立させることができるか情勢はなお不透明。一方でインフレ鈍化への根強い懸念から米国債のイールドカーブのフラット化が続いており、ここ数日のドル円は上値の重い展開が続いている。

 テクニカル的にも113円から下放れしたことで上向きの流れが一旦終了している。次の反転待ちといったところではあるが、下値のサポート水準を確認するとまずは、9月から11月にかけての上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準が111.90近辺に来ている。この水準をブレイクするようであれば、50%戻しの111.00が視野入り110円台を付ける可能性もありそうだ。

 また、100日線と200日線が111.70付近に来ており、強いサポートとなることが考えられる。

 来週は感謝祭ウィークで市場参加者も少なくなることが予想される中、サポート水準を試しに行くか注目される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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