イールドカーブのフラット化も一服＝ＮＹ債券概況

米国債利回り（NY時間16:48）
2年債　 　1.708（+0.025）
10年債　　2.375（+0.053）
30年債　　2.825（+0.061）
期待インフレ率　　1.897（+0.014）
※期待インフレ率は10年債で算出

　きょうのＮＹ債券市場、米１０年債利回りは反転しイールドカーブのフラット化も一服している。きょうは株式市場が大きく買い戻されるなど世界的にリスク回避の雰囲気が後退しており、米国債利回りも上昇した。この日の１０年債ＴＩＰＳの入札は弱くはなかったが、反応は限定的となっている。

　この日発表の米鉱工業生産が強い内容なるなど景気の底堅さが示されており、利上げ期待は依然として高い。一方で、前日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）はコア指数前年比で１月以来の上昇となったが、インフレ鈍化に対する懸念は根強い。そのためイールドカーブはフラット化が続いているが、きょうはその動きも一服していたようだ。

　１０年債は２．３７％まで一時上昇し、２年債は１．７１％を付け９年ぶりの水準を更新している。

　２－１０年債の利回り格差は６７（前日６４）とフラット化は一服。

minkabu PRESS編集部　野沢卓美
 

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