ポンドドルは1.32が重い CPIHの採用は見送りへ=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に差し掛かってポンドドルは1.31台後半での振幅を続けている。きょうはドル売りが一服しているもののポンドドルは堅調な値動きを見せている。ユーロが利益確定売りにおされており、対ユーロでの買い戻しがポンドをサポートしている模様。ただし、上値は変わらず重い印象で、1.32台に何度か上昇するものの上値を抑えられている。

 EU離脱交渉でEU側から数週間以内に離脱に伴う負担金の額を明示するよう求められている。相次ぐ閣僚の辞任などでメイ政権の足元が揺らぐ中、EU側が受け入れ可能な金額を出せるのか市場では不透明感が強い。

 年内にEU離脱の移行プロセスを合意し、次のステップである貿易交渉に移れるかが目先のポンドの焦点だが、現状では五分五分といったところのようだ。年内に合意できなければポンドは売りが強まると見ている投資家も多く、上値には慎重にならざるを得ない状況のようだ。

 なお、インフレの主要指標として、現行の消費者物価指数(CPI)に代えて、住宅関連コストを含むCPIHを採用すべきだとの声が出ている。英中銀のインフレ目標にも影響するが、ハモンド英財務相はインフレ目標のCPIHへの移行には現段階では否定的な見解を示している。

GBP/USD 1.3183 GBP/JPY 149.02 EUR/GBP 0.8924

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

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