【これからの見通し】きょうはECB理事会に注目、ユーロは素直に反応するか きょう一番の注目イベントはECB理事会。前回の会合では10月に今後のQEプログラムについての大枠が決定される、としており市場の関心が高まっている。事前の想定では、購入額が250億から300億ユーロ程度へと減額され、期間は6ヶ月ないし9ヶ月程度に延長される見込みが多いようだ。 購入額がより一層減額されたり、期間延長が短期間に留まるようだとユーロ買いの反応が想定される。その逆はユーロ売りに。ただ、具体的な額や期間の決定について先送りされるリスクも一部には想定されており、注意が必要。発表は政策金利発表とともに声明に盛り込まれる可能性が高い。ドラギECB総裁の会見では欧州経済への認識やその他リスク材料についての見解が注目される。 足元のユーロ相場は、ユーロ円がドル円とともに円安傾向を示してきているほかは、対ドルや対ポンドでは目立った方向性に欠ける上下動を繰り返している。事前のポジションの偏りは少ないものと判断され、ECB理事会の結果には素直に反応しやすい状況になっている。 その他の材料としては米国関連が注目される。税制改革案の進展や次期FRB議長人事などがポイントとなっている。ただ、昨日の報道ではFRB議長人事については来週の大統領アジア歴訪まで先延ばしになる可能性があるとしていた。イエレン氏が再評価されるなどタカ派人事一辺倒でもなくなっているもよう。 また、株式市場は連日上下動を繰り返すパターンに変化しており、注意したい。特に米主要企業決算動向に左右されそうだ。取引終了後の発表予定となるが、インテル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベットといったハイテク企業決算が予定されている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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