今度はドル売り強まる FOMCへの警戒感か=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 今度は急速にドル売りが強まっており、ドル円は111.40近辺まで下落し、ユーロドルは1.20台を回復。ドル円は一時111円台後半まで急速に上昇したが、反転する動きが強まっている。特段のドル売り材料は見当たらないが、先ほどからFOMCが始まっており、警戒感が出ているのかもしれない。

 FOMCではバランスシートの縮小開始が有力視されているが、これについては既に織り込んでいる。注目は年内利上げについての何らかのヒントが出るかどうかだろう。先週の米消費者物価指数(CPI)が久々に予想を上回る内容となったことから、ここに来て市場は年内の利上げ期待を復活させている。現在は半々といったところ。

 もしかすると、FOMCはドルをサポートするような結果になるのではとの期待も出ているが、この先、ハリケーンの影響が指標などに出てくることが予想され、北朝鮮問題も常にそこにあるリスクではある。イエレン議長としてはもう一段の証拠が欲しいところでもあり、明確なヒントは示して来ない可能性のほうが高いようにも思われる。

 一方で、今回はFOMCメンバーの金利見通しが発表されるが、6月時点の予想中央値は年内利上げを織り込む予想であった。下方修正するメンバーは何人かいるであろうが、中央値がそのまま年内利上げの可能性をを示すかどうか注目される。

USD/JPY 111.48 EUR/USD 1.1999

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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