ドル円は110.45近辺 上値では戻り待ちの売りが多い=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円は110円台半ばでの推移が続いている。米国債利回りの下げと伴にドル円はNY時間に入って伸び悩む動きとなっている。前日は一時110円を割り込むなど軟調な展開となったが、110円を割り込むとロング勢の押し目買い意欲が強まり、ドル円はすぐに110円台に戻している。日銀と各国中銀の出口戦略への温度差が円安期待を高めており、110円割れなら拾いたいロング勢も多いようだ。

 しかし、朝方は111円手前まで買い戻されていたものの、111円台には届かずに伸び悩んでいる。アップルが好決算を発表し株価も大幅に上昇しているにもかかわらず、ナスダックが先ほどから下げに転じており、雰囲気を圧迫しているようだ。米国債利回りも序盤の上げ幅を縮小し一時下げに転じている。

 米インフレ鈍化とトランプ大統領の経済政策への不透明感が依然としてドルの上値を重くしており、ドル円も上値では戻り待ちの売りが多いようだ。

 朝方ADP雇用統計が発表され予想を下回っていたが、それ自体への為替市場の反応は限定的だった。週末には米雇用統計が発表されるが、雇用者数の増加よりも賃金などインフレ関連のデータに市場の関心が集中している表れなのかもしれない。

USD/JPY 110.46

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。