押し目買いの好機と捉えている向きも少なくない＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の午後に入ってドル円は111.70近辺で推移している。きょうは見切売りが強まっており、サポートとなっていた２００日線や１００日線の水準を下回った。一時111.55付近まで下落。

　先週のイエレンＦＲＢ議長の証言や米消費者物価（ＣＰＩ）、そして、米上院共和党がヘルスケア法案の審議に結局、入れなかったことが、ドルの重しとなっている模様。

　きょうは明日のＥＣＢ理事会を前にユーロが利益確定売りに押されており、ドル安が進んでいる雰囲気は無いが、ドル円は売りに押されている。

　ただ、下値では押し目買いも見られている。昨年のトランプ大統領誕生以降、ドル円のサポートとなっていた２００日線も下回ってきており、押し目買いの好機と捉えている向きも少なくないようだ。また、日銀と各国中銀の出口戦略に対する温度差から円安期待も根強い。

USD/JPY　111.73

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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