【これからの見通し】上院での議会証言意識も、頭の重い展開に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 昨日の下院金融サービス委員会での議会証言に続き、本日22時半から上院銀行委員会でのイエレン議長の議会証言が行われる。
 証言テキストが同じこともあり、基本的には大きな材料とはならないと思われるが、質疑応答内容次第では大きな動きも。
 前日と大差なければ、ドル売りの圧力が強まりそう。ダドリーNY連銀総裁、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁など、イエレン議長に見通しが近いといわれていたメンバーから年内利上げについて前向きな姿勢が示されていただけに、今回の議会証言でのイエレン議長の慎重な姿勢は失望感を誘っており、影響は大きくなりそう。
 東京市場朝の動きで、113円台半ばが上値抵抗水準として意識されており、戻りではしっかりと売りが出てくる流れに。
 ユーロドルなどでもドル売りが進んでおり、ドルはほぼ全面安。ただ、ユーロは現水準から上1.15にかけては売り注文が意識されており、上がり切れない可能性も。
 世界的な株高の動きによるリスク選好の動きもあり、ユーロドルなどでのドル安の動きが収まると、ドル円も下値攻めがやりにくい。
 113円ばさみのレンジが基本となりそう。ただ、下値リスクをしっかりと意識する必要がありそう。

みんかぶ「KlugFX」山岡
 

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