【これからの見通し】動きにくそうな週明け相場、8日イベント控えて

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】動きにくそうな週明け相場、8日イベント控えて

 週明け相場は動きにくそうな展開。今週は8日の英総選挙、ECB理事会、コミー前FBI長官証言などのリスクイベントを抱えており、それまでは基本的に様子見ムードとなりそうだ。また、6月14日(現地時間)には米FOMC会合の結果発表が予定されており、米金融当局者らが発言を差し控える「ブラックアウト期間」に入っている。

 その中で、サウジアラビアなど中東4カ国がカタール(首都ドーハ)と断交との報道が駆け巡った。地政学リスクとなっている。ただ、東京市場ではリスク回避の動きは目立たず、日経平均は引け際に売られて小幅安、円相場はやや円高一服となっている。原油相場はNY先物が48ドル台乗せとなっているが、比較的小動き。

 ドル円相場は、先週末の米雇用統計結果を受けて111円台を割り込み、110円台前半まで下落した。週明けは地政学リスク報道にも110円割れは回避されており、110円台後半へと下げ渋り。ただ、足元では上値が再び重くなっており、ロンドン勢の動向には注意しておきたい。中東問題には欧州はまた違った反応を見せる可能性もある。

 この後のロンドン時間には、5月のドイツ、ユーロ圏の非製造業PMI確報値、英国の非製造業PMIなどが発表される。英国は再びロンドンでテロが発生したことでメイ英首相の支持率がどう反応するのかが注目される。

 NY時間には、米ISM非製造業景況指数(5月)、製造業新規受注(4月)、耐久財受注・確報値(4月)などが発表される。先週末の米雇用統計に市場は大きく反応しており、きょうの経済統計でもISM非製造業景況指数の雇用指数が注目されそうだ。前回4月は51.4と3月の51.6から低下し、8ヶ月ぶりの低水準となっていた。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明   

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