ドル円は112円台に上昇 FOMC議事録発表に向け徐々に買い戻し=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 一連の経済指標を通過してドル円は112円台前半で推移している。112円ちょうど付近での攻防戦が続いていたが、ロング勢の勢いが徐々に勝って来ているようだ。全体的には様子見気分が強いが、前日からのドル買い戻しが続いている状況。米株もプラス圏で推移、米国債利回りも上昇する中、ドル円も112円台回復を試す展開が見られている。

 先ほど発表になった4月の米中古住宅販売件数は予想を下回り、在庫水準も悪化していた。しかし、悪化したとはいえ、ひっ迫した状況に変化はない。今月発表になっている住宅指標は弱い内容が相次いでいるが、FRBがまだ見方を大きく変えるほどではないものと思われ、市場も一時的な反応に留まっている。

 ドル円にとっては日本時間3時のFOMC議事録が注目であろう。北朝鮮問題や仏大統領選などでリスク回避的な雰囲気も出ていた時期のFOMCだが、6月利上げやバランスシート縮小に関する手掛かりが何か出るか注目となる。弱かった消費者物価(CPI)や小売売上高発表前のFOMCでもあることから、比較的タカ派な内容も期待される。

USD/JPY 112.11

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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