株価指数先物【昼のコメント】イベント控えたポジション調整、レンジ下限での押し目拾いスタンス

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比60円安の2万3160円(-0.25%)前後で推移している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演への期待感などを背景とした米国市場の上昇を受けてやや買いが先行し、寄り付きは2万3280円とシカゴ先物清算値(2万3280円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き直後には2万3340円まで上昇する場面がみられた。しかし、昨日同様、その後はじり安基調となり、前引けにかけて下げ幅を広げている。

 ソフトバンクグループ <9984> 、エムスリー <2413> 、ファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさ株の一角が軟調に推移しており、日経平均株価を下押す形となっている。米国ではパウエルFRB議長講演への期待が高まっていたが、日本では講演内容に対する米国市場の反応を見極めたいとするムードにより、ポジション調整に伴う利益確定が優勢のようだ。また、南シナ海を巡る米中間の緊張の高まりも重荷となっている。

 なお、前引けのTOPIXは0.496%の下落だった。昨日も下落していることもあり、後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えとして意識されやすい。

 日経225先物は前日の安値を下回ってきているが、オプション権利行使価格の2万3250円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万3375円のレンジ下限であり、押し目拾いのスタンスになりそうである。

 また、NT倍率は先物中心限月で一時14.37まで上昇しているが、上値抵抗線である25日移動平均線に上値を抑えられている形状。パウエルFRB議長講演次第ではあるが、ややTOPIXに比重を置いたNTショートを意識しておく必要がありそうである。


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