大証9月限 日経225先物 23300 +140 (+0.60%) TOPIX先物 1625.5 +9.0 (+0.55%) 日経225先物は前日比140円高(+0.60%)の2万3300円で取引を終了。8月の米ISM製造業景況感指数が予想を上回ったほか、アップルの5G対応新型iPhoneの製造報道が材料視された米国市場の流れを受けて買いが先行。寄り付きは2万3240円とシカゴ先物清算値(2万3195円)を上回って始まった。買い一巡後はじりじりと上昇幅を縮め、ランチタイムでは2万3170円を付けている。ただし、薄商いの中で仕掛けてくる動きもなく、狭いレンジではあるが、後場はショートカバーにより本日の高値で取引を終えた。 菅官房長官は2日夕方に総裁選挙出馬を正式表明する予定。新総裁は両院議員総会で選出することが決定しており、菅氏優位との見方が大勢である。安倍首相の後継が菅氏で決まれば現在の金融政策は基本的に維持される可能性が高く、アンダーウエイトにある海外勢の買い戻しが意識されることになろう。新総裁の選出に伴い自民党支持率が上昇するのであれば、10月総選挙説も改めて取りざたされ、新たな補正や経済対策に対する期待値が高まることになろう。 基本的にはオプション権利行使価格の2万3250円を中心レンジとした推移であるが、来週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)といった需給イベントを控えているため、2万3500円から2万4000円処を想定した展開も意識しておいた方が良さそうである。 また、米国では大統領選のほか米中対立への警戒感が重荷となるが、足元の良好な経済指標が下支え要因となる。アップルやテスラといったクオリティ株への物色意欲も根強い。高値警戒からS&P先物へのヘッジニーズも出ているようだが、一方でロビンフッド投資家と言われる個人の存在感が高まっている。このため、クオリティ株への物色を継続しつつも、全体としては慎重になりやすいといったところか。バフェット氏のバリューシフトにみられるように、ヘッジ対応による日本への資金シフトにも期待したい。 手口面では日経225先物は、メリルが1580枚、SBIが560枚程度の売り越しに対して、野村が1050枚、ゴールドマンが770枚程度の買い越し。TOPIX先物では、ドイツが1150枚、ソジェンが960枚程度の売り越し。一方でメリルが2520枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。