日経225先物は11時30分時点、前日比250円高の2万3550円(+1.07%)前後で推移している。地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けた米国市場の引けにかけての強い流れを引き継ぎ、寄り付きは2万3610円とシカゴ先物清算値(2万3505円)を大きく上回るギャップスタートとなった。国内の政策期待が高まっているほか、8月既存店の好調が伝わったファーストリテイリング <9983> が大きく上昇し日経平均株価を押し上げる形となっている。ただし、想定はされていた展開ではあるが、ギャップスタート後は次第にこう着感が強まり、前場半ばには一時2万3420円まで上げ幅を縮めている。もっとも、足元での保ち合いレンジを上放れてきたことで、ショートカバーも入りやすい地合いであり、その後は2万3500円を挟んだ底堅さが意識されている。 なお、前引けのTOPIXは0.88%の上昇だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。前場の東証1部の売買高が5億2000万株、売買代金は9850億円程度であり、商いはそれほど膨んでいない。来週のレーバーデー明けまでは海外勢の動きも限定されるとみられ、薄商いの中を断続的なインデックス売買によって振らされている形である。 ただし、国内政策期待から先高観は強まってきており、来週以降、アンダーウエイトしている海外勢の買い戻しが強まる可能性がある。また、来週の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に関連した需給要因も意識されやすく、押し目狙いのロングスタンスか。また、NT倍率は先物中心限月で25日移動平均線水準まで上昇してきており、いったん低下が見込まれるため、ややTOPIXに比重を置いたポジションも一考であろう。 株探ニュース
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