アマゾンが前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想の2倍近くとなったほか、売上高も予想を大きく上回り、パンデミックによる巣ごもり消費が活発化する中で、ネット販売事業が急増した。売上高は過去最高を記録している。 パンデミックでオンラインショッピングの需要が高まるなか、年末商戦に合わせて実施したプライム会員向けセール「プライムデー2020」が好調だった。1-3月期についても予想を上回る売上高見通しを示している。 同社はまた、創業者のベゾス氏がCEOを退任し、会長に就任する人事を発表した。この発表を受けて時間外で株価は一時下落したものの、すぐに上昇に転じていた。後任は同社のクラウド事業部門AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を率いるジャシー氏が次期CEOに就任する。ジャシー氏は小売部門の経験は少ないものの、クラウドサービスの進展に期待を高めており、市場も概ね高評価のようだ。 今回の決算とCEO交代人事の発表を受けて、アナリストからも目標株価引き上げの動きが相次いでいる。今回の決算で力強い需要およびプライム会員とのエンゲージメントの高まりが示されたとのコメントも聞かれている。 ただ、株価は軟調に始まっている。 (10-12月・第4四半期) ・1株利益:14.09ドル(予想:7.34ドル) ・売上高:1255.6億ドル(予想:1197億ドル) AWS:127.4億ドル(予想:127.7億ドル) ・営業利益:68.7億ドル、予想44.7億ドル (1-3月・第1四半期見通し) ・売上高:1000~1060億ドル(予想:957.2億ドル) ・営業利益:30~65億ドル、予想60.7億ドル (NY時間09:41) アマゾン 3378.52(-1.48 -0.04%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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