写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップが下落。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1日アクティブユーザー数(DAU)が2.65億人と予想以上に伸びたほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期については、予想を上回る売上高見通しを示したが、EBITDAについては予想外の赤字を想定している。売上高の伸びにもかかわらず、支出がその分大きく増えると見込んでいるようだ。 ただ、株価は冴えない値動きをしている。決算自体は概ね良好な内容との受け止めが多いものの、同社はアップルのアプリストアにおけるデータ収集ルールの変更による広告収入への影響など、2021年に予測不可能なリスクが想定されると発表したことが嫌気されている模様。 アップルは消費者のプライバシー保護を理由に、今春からアプリストアで収集される個人情報の種類や利用法、その最終目的といった情報を利用者に開示する。新ルールでは、個人情報をアプリ開発者が取得するには、事前に利用者の許可を求める必要が出てくる。アプリをまたいだターゲティング広告には端末識別情報が必要で、利用者が拒否するケースが増えれば、利用者の属性や関心に応じたネット広告を配信するのは難しくなる。 (10-12月・第4四半期) ・1株利益(調整後):0.09ドル(予想:0.07ドル) ・売上高:9.11億ドル(予想:8.56億ドル) ・EBITDA(調整後):1.66億ドル(予想:1.41億ドル) ・FCF:-6900万ドル ・1日アクティブユーザー数(DAU):2.65億人(予想:2.58億人) (1-3月・第1四半期見通し) ・売上高:7.2~7.4億ドル(予想:7.05億ドル) ・EBITDA(調整後):-7000~-5000万ドル(予想:+1750万ドル) ・1日アクティブユーザー数(DAU):2.75億人 (NY時間10:07) スナップ 57.22(-1.09 -1.87%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。