東京株式(大引け)=383円高、外国人買いを誘発し連日の大幅高

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 16日の東京株式市場は、前日に続きリスク選好の地合いとなり、日経平均は先物を絡めた買いに一時600円を超える上昇をみせた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比383円60銭高の3万467円75銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は14億970万株、売買代金概算は3兆252億7000万円。値上がり銘柄数は846、対して値下がり銘柄数は1251、変わらずは97銘柄だった。

 きょうの東京市場は上値指向の強い展開となった。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場が軒並み高く世界株高の流れが続いている。東京市場では米ファイザー製の新型コロナワクチン接種が17日からスタートすることで、経済正常化への思惑が海外投資家の買いを誘発した。米国でも新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向をたどっているほか、バイデン政権が打ち出す追加経済対策への期待感が市場のセンチメントを支えており、米株価指数先物が強調展開をみせていることも東京市場にプラスに働いた。国内企業の決算発表を通過して業績の改善が確認されたこともポジティブ材料。ただ、日経平均は終盤伸び悩んだ。中小型株に売られるものも多く、大引け時点で値上がり銘柄数を値下がり数が上回った。全体売買代金は3兆円を上回るなど高水準。

 個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大幅高に買われ、任天堂<7974>も商いを伴い大きく上値を伸ばした。ファーストリテイリング<9983>は3000円超の上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも活況高。東京エレクトロン<8035>、エムスリー<2413>なども買いを集めた。セレス<3696>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>がストップ高人気となり、ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>、ギフティ<4449>、オプトラン<6235>なども値を飛ばした。

 半面、トヨタ自動車<7203>が下落、SMC<6273>も値を下げた。ファーマフーズ<2929>が売られ、チェンジ<3962>も安い。ダブル・スコープ<6619>が急落。インフォマート<2492>、山崎製パン<2212>も下値を探った。アステリア<3853>、木村化工機<6378>、ブイキューブ<3681>なども売りに押された。

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