東京株式(大引け)=207円高と3日続伸、配当権利取りなど流入し堅調

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 29日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。配当などの権利取りの最終日だったほか、配当再投資絡みの買いもあり日経平均株価は堅調に推移した。米ヘッジファンドの債務不履行に絡むとみられる売りも流入し、後場に入り一時、上昇幅が縮小する場面があった。

 大引けの日経平均株価は前日比207円82銭高の2万9384円52銭。東証1部の売買高概算は18億2632万株。売買代金概算は3兆7153億500万円となった。値上がり銘柄数は1225と全体の約55%、値下がり銘柄数は900、変わらずは68銘柄だった。

 前週末26日の米株式市場では、NYダウは453ドル高と最高値を更新。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大による経済活動再開への期待が膨らんだ。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も堅調に推移。配当権利取りなどの動きもあり、日経平均株価は一時400円を超す上昇となった。後場に入り上昇幅が急速に縮小する場面があったが、引けにかけては配当再投資とみられる買いが流入し堅調に推移した。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>や任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>が高く、ソニー<6758>やキーエンス<6861>が値を上げた。東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が買われた。三菱商事<8058>や三井物産<8031>など商社株もしっかり。

 半面、米国子会社において米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表した野村ホールディングス<8604>が急落。ソフトバンクグループ<9984>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が安い。マネックスグループ<8698>や日本郵船<9101>が値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。