バンカメが取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、トレーディング収益がFICC(債券・為替・商品)、株式とも予想以上に増えた。JPモルガンやゴールドマン同様に株式市場の高ボラティリティーと特別買収目的会社(SPAC)による新規公開の活況で委託手数料が増えた。 また、投資銀行業務の手数料も60%超増え22.5億ドルとなった。株式引受手数料が9億ドルに増加し貢献した。一方、失業増や店舗閉鎖で融資は振るわず、純金利収入は16%減少した。個人向けのローンは8%減少。 ただ、昨年は貸倒引当金を110億ドル超を引き当てていたが、最悪のシナリオは回避されたことから、貸倒引当金のうち27億ドルを戻し入れた。 決算は好調だったものの株価は下落。好決算はすでに株価に織り込まれている面もあり、決算発表後に行われた決算説明会が印象的でなかったとの声も聞かれる。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):0.86ドル(予想:0.64ドル) ・営業収益(調整後):228億ドル(予想:220億ドル) トレーディング:50.8億ドル(予想:43.7億ドル) FICC:32.5億ドル(予想:27.3億ドル) 株式:18.3億ドル(16.4億ドル) ウェルス・マネジメント:49.7億ドル 投資銀行:22.5億ドル(予想:18.3億ドル) 金利収入:103.1億ドル(予想:103.2億ドル) ・貸倒引当金戻入:27億ドル (NY時間10:22) バンカメ 38.23(-1.65 -4.14%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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