ネットフリックスが下落。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。フリーキャッシュフローも予想を大きく上回っている。しかし、新規会員数が398万人増と予想(629万人増)を大きく下回ったことが嫌気されている。 パンデミックの巣ごもり需要を受けた急成長が突然止まったことを示唆している。これについて同社は、数カ月前から警告していたが、ここまでの落ち込みは想定外だったようだ。同社は昨年の需要の先食いの影響に言及したほか、新番組の少なさも会員数の伸び鈍化の一因になったと分析している。1-3月は「ブリジャートン家」や「クイーンズ・ギャンビット」のようなヒット作があまりなかった。 パンデミックの影響で番組制作が遅れたことも1ー3月の配信鈍化につながった。規制措置が取られた最初の数カ月は、既に番組の多くが完成していたため配信予定を維持できたが、昨年の3、4、5月に制作の中断を余儀なくされたことから、現在の番組不足につながったとしている。 同社は会員数の伸び鈍化は、競合が多い米国だけでなく世界的現象として、競争が業績に影響したとの見方は否定している。しかし、一部の動画配信サービスは、10月に米国で値上げした同社に比べて料金が割安となっている。 同社は投資家説明会で、新分野に進出すべきタイミングかどうかとの質問に対し、成長源のかなりの部分はなおエンターテインメントにあると説明。ただ、事業拡大の可能性がある分野として、消費者向け商品とビデオゲームに言及していた。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益:3.75ドル(予想:2.98ドル) ・売上高:71.6億ドル(予想:71.4億ドル) ・営業利益:19.6億ドル(予想:17.8億ドル) ・フリーキャッシュフロー:6.92億ドル(予想:1.86億ドル) ・有料会員:+398万(予想:+629万) (4-6月・第2四半期見通し) ・1株利益:3.16ドル(予想:2.67ドル) ・売上高:73億ドル(予想:73.8億ドル) ・営業利益率:25.5%(予想:22.4%) ・有料会員:+100万(予想:+444万) (NY時間09:39) ネットフリックス 511.87(-37.70 -6.86%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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