全面解除は逆に英経済とポンドを圧迫するとの指摘が多い=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ポンドドルはNY時間に入って買い戻しが優勢となっており、一時1.39ドル台を回復する場面がみられた。本日の21日線が1.3890ドル付近に来ており、回復する場面がみられたものの上値を抑えられている。現在、21日線のカーブは下向きになっているが、明日以降、その水準を突破して上昇トレンドに戻せるか注目される。

 英政府は7月19日に行動制限の全面解除を予定通りに実施する意向だ。デルタ株の拡大で感染者数と入院者数が最近急増しているが、変更はしなかった。社会的距離とマスク着用についても法律で義務付けていたが、人々の注意や自制に単に期待するとしたガイドラインに切り替える。

 ただ、市場からは全面解除は逆に英経済とポンドを圧迫する可能性があるとの指摘が多い。制限解除は次の封鎖につながるという。パンデミックの初期段階で封鎖に反対した英政府の決定は不安定をもたらすことが証明されている。封鎖が後手に回ると、恐らくより厳しく長いものになる可能性がある。そうなれば、英中銀の利上げ開始への市場の楽観論は幾分打ち砕かれるかもしれないという。

GBP/USD 1.3880 GBP/JPY 153.14 EUR/GBP 0.8543

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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