大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 28020 -200 (-0.70%) TOPIX先物 1929.5 -6.0 (-0.30%) シカゴ先物 28090 -130 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 14日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、 S&P500、ナスダックは下落。6月の鉱工業生産がコンセンサスを下回る半面、7月のNY連銀製造業指数は大幅に上昇するなど経済指標がまちまちのなか、決算を手掛かりとした物色を背景にNYダウはしっかり。ただし、ハイテク株は台湾積体電路製造(TSMC)の決算が予想を下回ったことが嫌気されており、インテル やエヌビディア などへ売りが広がったことから、ナスダックやS&P500はさえない展開に。S&P500業種別指数は公益事業、家庭用品・パーソナル用品、銀行が上昇する一方で、半導体・同製造装置、エネルギー、自動車・自動車部品が下落した。 シカゴ先物清算値は日中大阪比130円安の2万8090円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比100円安の2万8120円で始まり、寄り付き直後に2万8260円と上昇する場面が見られた。しかし、その後は軟化し、2万8100円~2万8200円水準でのレンジ推移に。米国市場の取引半ば辺りからレンジを切り下げており、一時2万7990円と節目の2万8000円を割り込んでいる。引けにかけてはボトム圏での推移が続き、2万8020円で取引を終えた。 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップスタートとなり、2万8000円水準での攻防になりそうだ。TSMCの決算反応についてはある程度織り込まれていると考えられるものの、5%超の下落によって改めて嫌気されやすいほか、クレディスイス経由で日経225先物、TOPIX先物へのショートが膨らんでいることもあり、薄商いの需給状況下ではカバーを狙った動きは期待しづらい。 また、ファーストリテイリング <9983> は通期予想を下方修正しており、ショート筋のターゲットになるか。さらに、エーザイ <4523> の動向も気掛かり要因だ。バイオジェン と共同開発した認知症治療薬について、米国の大手病院が使用を見送ったと伝えられている。バイオジェンは7%近く下落しており、同社株もこの影響を受けることになるだろう。 こうした状況に加えて、新型コロナウイルスの感染が拡大していることも重荷となる。東京都では新規感染者数が15日に1300人を超え、ショートが入りやすいところだ。 NT倍率は先物中心限月で14.58倍と前日からわずかに上昇したものの、調整トレンドが継続しており、14倍台前半を想定したNTショートのポジションを取りに行く動きが意識されよう。なお、VIX指数はボトム水準ではあるが17.01に上昇しており、再び75日移動平均線を捉えてきた。 株探ニュース
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