日経平均株価 始値 28084.08 高値 28084.08(09:00) 安値 27812.67(10:02) 大引け 27943.89(前日比 -205.95 、 -0.73% ) 売買高 11億1024万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆5820億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は10日ぶり反落、連騰の反動で利益確定売り優勢 2.米株市場では長期金利上昇を背景にハイテク株の一角が軟調 3.新型コロナ感染拡大で中国・上海などでのロックダウン嫌気 4.3月期末を目前にした配当権利取りの買いも効果は限定的に 5.急速な円安は輸出株に好材料ながら積極買いにはつながらず ■東京市場概況 前週末の米国市場ではNYダウは前日比153ドル高と続伸した。原油価格や金利の上昇を受け、石油株や金融株が値を上げた。 週明けの東京市場では、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は10日ぶりに下落に転じ、2万8000円大台を下回った。 28日の東京市場は、主力株を中心に終始軟調な地合いとなった。日経平均は朝方から売りに押され、一時340円近い下げをみせた。前週末の米国株市場ではNYダウが上昇したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら安く引けており、東京市場でも目先利益確定を急ぐ動きが優勢となった。米長期金利の急上昇を背景に外国為替市場で1ドル=123円台まで円安が進行、これが主力輸出株にはポジティブ材料となったものの、上値を積極的に買う動きにはつながらなかった。中国では新型コロナウイルスの感染拡大が顕著となり、上海が本日から事実上ロックダウンされる形となり、これが嫌気された面もある。3月期末を目前に配当権利取りの動きが期待されたものの、きょうは高配当利回りの海運株などが安かったほか、値がさの半導体関連株なども売られ日経平均を押し下げた。 個別では、売買代金首位となった日本郵船<9101>や、商船三井<9104>など大手海運が軟調だったほか、レーザーテック<6920>も下落した。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>も安い。ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。住友金属鉱山<5713>、大平洋金属<5541>なども売られた。ラクス<3923>が急落、イーレックス<9517>、マネーフォワード<3994>も大幅安。低位株では名村造船所<7014>の下げが目立つ。 半面、トヨタ自動車<7203>が底堅く、任天堂<7974>も買い優勢。INPEX<1605>が強含み、三菱重工業<7011>が物色人気を集めた。NTT<9432>も堅調。日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も頑強な値動きを示した。シーアールイー<3458>が値上がり率トップに買われ、前週末にストップ高した大豊建設<1822>が大幅続伸。Gunosy<6047>も出来高を伴い上昇した。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は電通グループ <4324> 、セブン&アイ <3382> 、デンソー <6902> 、トヨタ <7203> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約120円。 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)空運業、(3)保険業、(4)その他金融業、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)海運業、(3)サービス業、(4)鉄鋼、(5)化学。 ■個別材料株 △アミタHD <2195> [JQG] MCPジャパン・ホールディングスと合弁会社を設立。 △テリロジー <3356> [JQ] サイバー防衛コンサル会社との資本・業務提携。 △フライト <3753> [東証2] 公的個人認証サービスに関する認定取得。 △JTOWER <4485> [東証M] ドコモの通信鉄塔6002基取得へ。 △ENEOS <5020> 今期営業利益2.9倍に上方修正。 △浜ゴム <5101> スウェーデンの農機タイヤメーカーを買収。 △ホトニクス <6965> 22年9月期業績及び配当予想を上方修正。 △愛知銀 <8527> 22年3月期最終利益及び配当予想を上方修正。 △レーサム <8890> [JQ] 大規模な自社株消却を好感。 △文教堂GHD <9978> [JQ] 「ドライブ・マイ・カー」のアカデミー賞受賞で原作小説販売に期待。 ▼エネチェンジ <4169> [東証M] 主要顧客の1社が電力小売事業のサービス停止。 ▼イーレックス <9517> 22年3月期営業利益予想を下方修正。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)CRE <3458> 、(2)ランド <8918> 、(3)愛知銀 <8527> 、(4)マーケットE <3135> 、(5)大豊建 <1822> 、(6)ウッドワン <7898> 、(7)東京計器 <7721> 、(8)キムラタン <8107> 、(9)ペガサス <6262> 、(10)関西フードM <9919> 。 値下がり率上位10傑は(1)NCHD <6236> 、(2)ダイジェト <6138> 、(3)ラクス <3923> 、(4)ミタチ産業 <3321> 、(5)名村造 <7014> 、(6)イーレックス <9517> 、(7)IRジャパン <6035> 、(8)マネフォ <3994> 、(9)Sansan <4443> 、(10)ミダックHD <6564> 。 【大引け】 日経平均は前日比205.95円(0.73%)安の2万7943.89円。TOPIXは前日比8.10(0.41%)安の1973.37。出来高は概算で11億1024万株。東証1部の値上がり銘柄数は795、値下がり銘柄数は1275となった。日経ジャスダック平均は3643.15円(15.78円安)。 [2022年3月28日] 株探ニュース
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