NY株式2日(NY時間15:42) ダウ平均 33025.79(+48.58 +0.15%) ナスダック 12481.14(+146.50 +1.19%) CME日経平均先物 26855(大証終比:+45 +0.17%) NY時間の後半に入ってダウ平均は一時500ドル超急落していたものの、終盤にかけて急速に戻し、前日付近まで戻している。序盤のダウ平均は売買が交錯していたが、次第に下げが強まった。今週のFOMCを前に米10年債が3%の大台に上昇する中で、株式市場は荒い値動きが見られている。 ただ、下値では押し目買いも見られる中で、IT・ハイテク株を中心に買い戻しが活発化した。ナスダックは1%超の大幅高。 4月の米株式市場でダウ平均は2020年3月以降で最悪の月間パフォーマンスとなった。ナスダックに至っては13%超下落し、2008年10月以来の最悪の成績となった。IT・ハイテク株は、特に金利上昇の影響を受けやすい。4月はパンデミックが始まって以来の最悪の月となったが、市場には値ごろ感からの買いと同時に、この混乱が5月も続くのではとの警戒感も広がっている。 市場は今週のFOMC待ちの雰囲気が強い。市場は、FRBは過去数十年で最悪のインフレに対抗するために0.50%の大幅利上げを行うことを確実視している。それ自体はすでに織り込み済みで、短期金融市場では6月、7月も連続で大幅利上げを見込む動きが出ている。 CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、FRBが6月に0.75%の利上げに踏み切る確率を1カ月前の19%から90%超まで拡大させている。今週が0.50%、6月が0.75%となった場合、政策金利であるFF金利の誘導目標は1.50%-1.75%まで上昇することになる。 ウクライナ危機と中国でのロックダウンはサプライチェーンをさらに混乱させ、インフレをさらに上昇させる恐れがある中、FRBの積極利上げの姿勢を確認できるか注目しているようだ。 市場からは「市場は徐々に神経質になっている。長い間、FRBから流動性が供給され、それが株式への期待に組み込まれてきた。その状況が変わりつつある」との声も出ていた。 ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザード<ATVI>が上昇。著名投資家バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が1-3月に保有比率を9.5%に増やしたことが明らかとなった。 ノートンライフロック(旧シマンテック)<NLOK>が上昇。シマンテック時代の2018年に会計操作疑惑で米証券取引委員会(SEC)が調査を行っていたが、SECからその調査が終了したとの報告があり、SECは強制措置を勧告するつもりはないとの書簡を受け取ったと発表した。 ファイザー<PFE>が軟調。新型ウイルス向け経口薬「パクスロビド」の試験で予防療法としての効果を示さなかったと発表した。 米格安航空のスピリット航空<SAVE>が下落。同社の取締役会はきょう、ブルー・エアウェイズ<JBLU>が提示した36億ドル規模の買収提案を拒否することを全会一致で決定した。買収は実現しないとの懸念が理由。同取締役会はフロンティア<ULCC>による29億ドル規模の買収合意を堅持する考えを示した。 モデルナ<MRNA>が反発。先週末に同社は、6歳未満の幼児向けのワクチンの緊急使用許可(EUA)をFDAに申請する見込みだと伝わった。 アクティビジョン<ATVI> 78.02(+2.42 +3.19%) バークシャー<BRK/B> 316.94(-5.90 -1.83%) ノートンライフロック<NLOK> 25.37(+0.33 +1.30%) ファイザー<PFE> 48.31(-0.76 -1.55%) ジェットブルー<JBLU> 11.24(+0.23 +2.09%) スピリット航空<SAVE> 21.57(-2.05 -8.66%) フロンティア<ULCC> 10.35(-0.27 -2.50%) モデルナ<MRNA> 142.50(+8.09 +6.02%) アップル<AAPL> 157.28(-0.37 -0.23%) マイクロソフト<MSFT> 283.61(+6.09 +2.19%) アマゾン<AMZN> 2463.92(-21.71 -0.87%) アルファベットC<GOOG> 2337.39(+38.06 +1.66%) テスラ<TSLA> 893.92(+23.16 +2.66%) メタ・プラットフォームズ<FB> 210.38(+9.91 +4.94%) AMD<AMD> 88.99(+3.47 +4.06%) エヌビディア<NVDA> 193.73(+8.26 +4.45%) ツイッター<TWTR> 49.10(+0.08 +0.16%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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