株価指数先物【引け後コメント】 インデックスに絡んだ資金が断続的に入り、一時2万7700円まで買われる

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 27680 +750 (+2.78%)
TOPIX先物 1948.0 +48.0 (+2.52%)

 日経225先物(9月限)は前日比750円高の2万7680円で取引を終了。寄り付きは2万7390円と、シカゴ日経平均先物(2万7365円)にサヤ寄せする形でギャップアップで始まった。買い一巡後は2万7350円~2万7400円辺りでもみ合う場面もあったが、前場半ばには節目の2万7500円を回復。さらに、前場終盤にかけて上げ幅を広げると、前引け直後には2万7650円まで買われた。後場は短期的な過熱感も警戒され、2万7570円~2万7650円辺りで高値保ち合いを継続。引けにかけてショートカバーと見られる動きにより、一時2万7700円まで買われれた。

 日経225先物はギャップアップで始まった後も買いは衰えず、終日強含みの展開だった。後場はさすがに戻り待ちの売りを警戒した動きもあってこう着感が強まったが、下を仕掛けてくる動きは見られず、反対に押し目狙いの動きの強さを意識させた。前場の段階でショートカバーは一巡した格好となったと見られたが、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]はギャップアップで始まった後も日中の高値圏で推移しており、インデックスに絡んだ資金が断続的に入っていたようだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.20倍と小幅に上昇。心理的な抵抗線となる75日移動平均線を挟んで推移した。チャート上では切り上がる5日線に沿ったトレンドを形成し、5日、25日線とのゴールデンクロス示現により、引き続きNT倍率の上昇を想定したNTロングの動きに向かわせそうである。

 なお、グローベックスの米株先物は小幅な上昇で推移。一方、日経225先物はナイトセッションでは2万7710円まで上昇した後は、やや利食い優勢の動きを見せている。もっとも、高値圏での推移であり、大幅上昇に対する反動安も想定されるなか、オプション権利行使価格の2万7500円辺りで底堅い値動きを見せられるかが注目されよう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが5920枚、UBSが870枚、モルガンSが660枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2940枚、ドイツが1640枚、JPモルガンが1250枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが4920枚、BNPパリバが2470枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが2550枚、ドイツが2110枚、JPモルガンが1580枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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