【これからの見通し】ドル高に傾きやすい地合いに、中国感染拡大と米金融当局者のタカ派発言で

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】ドル高に傾きやすい地合いに、中国感染拡大と米金融当局者のタカ派発言で

 ドル相場は先週後半から下げ渋りとなっている。米金融当局者のタカ派発言でターミナルレート水準の見通しが引き上げられたことが要因だった。ブラード・セントルイス連銀総裁は5-7%の可能性を示唆した。

 加えて、中国での新型コロナ感染拡大が再燃しており、死者報道などが市場にリスク警戒のドル買いに作用する面もあった。きょうのところは、その動きは一服しているようだが、新型コロナ感染状況は引き続き要注意となろう。

 このあとのNY市場では再び米金融当局者の発言に振り回される展開となりそうだ。きょうはメスター・クリーブランド連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁などいわゆるタカ派度の高いメンバーらの講演やイベント参加が予定されている。一連の発言内容で、市場がさらにドル高の傾くのか、いったん織り込み済みで調整が入るのかが注目される。

 経済指標の発表予定は、英公共部門ネット負債(10月)、ユーロ圏経常収支(9月)、カナダ小売売上高(9月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(11月)、米リッチモンド連銀製造業指数(11月)など。ハンガリー中銀政策金利は13%に据え置き見通しとなっている。

 発言イベント関連では、上記の米金融当局者らのほかには、ロウ豪中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、レーン・フィンランド中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。OECD経済見通しが発表される。米7年債入札(350億ドル)が実施される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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